@ 加藤レディースクリニック(KLC)
 夫婦で何度も話し合いを重ねた結果、確率の低い人工授精は止めて、体外受精にチャレンジすることにしました。お互いの実家の両親にも治療する事を話して、応援してもらえることになりました。( ̄(エ) ̄)様は両親の事務所で働いているので時間を配慮してもらうのは必須だったのです。

 N産婦人科の先生から「新宿に『加藤レディースクリニック』と言って体外受精で有名な病院があるよ。日本の体外受精の1/3をやっているらしいよ。」と紹介してもらい、有休を使って行ってみました。
 まずはスタッフや患者の多さに圧倒され、そして先生には「今度生理来ればもう体外受精できるよ。」と言われビックリしてしまいました。しかも女性の体力的負担がかなり軽いではないか。 普通の病院では、色々な検査を再度重ねて、女性が毎日通院・排卵誘発剤(注射)を打って、卵をたくさん採る(5〜10個)という辛い治療です。それに比べてKLCでは、良質の卵を2〜3個で成功させるという高い技術を持っていたのです。
A KLCにて顕微授精
 私達は体外受精の中でも技術が高度な顕微授精(ICSI)という治療法を選びました。
平成17年06月22日 - 【通院】 診察・精液検査・血液検査
06月26日 生理01日目 生理が始まる(最終生理開始日)
06月28日 生理03日目 クロミッド(排卵誘発剤)を飲み始める
07月03日 生理08日目 【通院】 内診・診察・注射
07月05日 生理10日目 【通院】 内診・診察
スプレキュア(視床下部ホルモンGnRH誘導体製剤)点鼻
07月07日 生理12日目 【通院】 精子採取・採卵(2つ卵子が取れる)
07月08日 生理13日目 受精確認のTELを入れる → 2つとも受精した!!!
07月09日 移植01日目 【通院】 胚(受精卵)1つを子宮に戻す
受精卵 これが私の子宮に戻した「胚」です。コグマちゃんの原型。
受精卵から培養して、6つの細胞に分かれています。
07月14日 移植06日目 残り1つの受精卵が胚盤胞になったか確認のTEL → 凍結保存
07月21日 移植13日目 【通院】 判定日 → 陽性
07月28日 妊娠5週0日 【通院】 胎嚢(赤ちゃんが入っている袋)の確認
08月08日 妊娠6週4日 【通院】 内診(心拍確認)
08月22日 妊娠8週4日 【通院】 内診(2頭身に成長)
09月02日 妊娠10週1日 【通院】 KLC卒業
手足ができました。こんなに短いのに両手両足をバタバタさせて泳いでいるようでした。

 体外受精後〜判定日までは着床するかどうかわからなくて、薬局で妊娠検査薬を何本も買ってきてはフライング検査ばかりしていました。( ̄(エ) ̄)様はそんな私に呆れつつも、「着床しないかも」と不安で夜中に泣き出してしまったりした私を慰めてくれました。
 この時期は無事に着床・成長してくれるかどうか四六時中考えてばかりいて、治療前よりも精神的に参っていました。採卵しても涙、移植しても涙、妊娠反応が出ても涙・・・もううれしいのか辛いのかもわからなくなっていました。
B KLC卒業
 9月に卒業するまでも、コグマちゃんの成長が遅かったり、流産の可能性がある時期でもあったので不安な毎日でした。でも手と足ができた超音波の写真をもらって本当に感動してうれしくなってしまいました。受精卵の時はただの丸い卵だったのに・・・。やっと心が落ち着く事ができた気がした瞬間でした。

 結局、治療費・交通費全部で約60万円程かかりました。医療費控除や助成金で少しは戻ってきますが、金銭的にもどうしても1度で成功してほしかったんです。
 もう1つの受精卵(胚盤胞)は、凍結保存してあるので、2人目が欲しくなったら子宮に戻すことができます。10年後だって可能だそうです。排卵した時は双子ちゃんなのに、産まれて来るのは何年も違うんです。不思議ですよね。 コグマちゃんが産まれて、いつ2人目をお迎えに行けるかまだわかりませんが、それまではKLCでお留守番していてもらいたいと思います。