@平成18年4月4日(火)
前日
17:00
おしるしがっ!! 生理のような赤い血を見て驚きました。ナプキンを当てて、ついに来たかー!?と心の準備をした。


6:00 前夜から「陣痛かな?」というものがあり、妊婦生活が不規則だったせいもあって、一晩中眠れなかった。朝になんとなく一定感覚になってきた。
8:00 陣痛感覚が15分だったり、5分くらいだったり。あまりよくわからないが、心配だったので産婦人科へ電話をする。入院準備をして来て下さいとのこと。
9:00 病院到着。院長による内診。
10:00 陣痛間隔が5〜6分。赤ちゃんが下がってきているのでおしりの穴の奥も痛い。
積極的に陣痛を受け入れて呼吸法でいきみを逃す。でも痛みはまだまだ半分くらいらしい。
12:50
【昼食】
食欲は無かったがお産を頑張るために口にした。でも陣痛の波が来ると辛かったので、完食までに1時間もかかった。

食後に陣痛促進剤服用。これ飲むと陣痛が強くなるの?とかなりビビった。
14:30 【浣腸・剃毛】 産まれて初めての浣腸。たくさん溶液入れられて「ギリギリまで我慢してください。」とのこと。ギリギリっていつーー!?と思って、すぐに限界。出ちゃった♪
18:00
【夕食】
昼食時よりどんどん陣痛がつらくなってきて、とても食べれる状態ではない。看護婦さんに「ムリだったらご主人に食べてもらってね。」と 言われ、( ̄(エ) ̄)様がパクパク全部食べちゃった。
ハンバーグだったのにぃ〜・・・涙
私はもう起き上がることもできない
22:15 【分娩室移動】 実は分娩室へ入るのはこの日これが5回目。子宮口の開きを何度もチェックした。赤ちゃんはすぐそこまで下りてきているのに、しかしまだ2〜3センチしか開いていない。(全開は10センチ)
この時、まさか分娩台の上で一夜明かすとは思いもせず・・・汗

分娩室で独り陣痛と格闘。夜勤の看護婦さんも時々のぞきに来るだけ。まだいきんではダメなので、ひたすらいきみ逃し。
しかしこの時点で定期的な陣痛が始まって18時間ほどが経過。はっきり言ってもう限界。
そのうち両手両足がしびれ、呼吸法もわからなくなってしまう。一瞬でも気を抜いたら、足も攣って息が止まってしまう気がした。もう自分の体である気がしないし、話す事もでない。この時間帯が、体力的・精神的に一番つらい時だった。

泣いている私を見て、看護婦さんが何度も「ご主人呼ぼうか?」と言ってくれた。
でも私は、( ̄(エ) ̄)様の顔を見たら弱音を吐きそうだったので、断り続けた。
A平成18年4月5日(水)
0:00 分娩台の上でとうとう日付が変わってしまった。てっきり4日中に産まれるのかと思ったのに。
子宮口の開きはやっぱりまだ3センチくらいのまま。 看護婦さんに「あとどれくらいかかりますか?」と聞いても首をかしげられるだけだった。私は「この看護婦さんはベテランだから本当はわかっているんだ。でもまだまだかかるから言えないだけなんだ。」と察した。
0:30
まぢでムリっ!!
終わりの見えない痛みにギブアップ。
看護婦さんに泣きながら「無痛分娩にしてください・・・」と訴えた。 痛くて泣いたんじゃない。お腹の中でコグマも頑張っているのに、ママが痛みから逃げようとしてることが情けなくなったから。
悔しくて悔しくて仕方なかった。
(でもこれ以上我慢もできなかった。)
     【無痛分娩】
硬膜外腔に麻酔液を注入して麻酔をかけますが、この方法だと陣痛の痛みだけを取るので、産婦さんの意識はしっかりしており、自分でいきむことができます。
(硬膜外麻酔法)
2:00 院長先生に無痛の処置をしてもらう。点滴をし、背中からチューブを入れ、麻酔を入れた。その処置も痛かったけれど、長い長い陣痛に比べたらカワイイ。これで楽になるならと我慢した。
3:00 麻酔少しずつ効いて来て、随分と楽になり、冷静さを取り戻す事ができた。相変わらずいきみたいけれど、陣痛はかなり軽くなった。
4:00 子宮口はまだ6センチ。まだまだ時間がかかりそう。
7:00 とうとう朝になってしまった。分娩台の上で夜を明かし、一度部屋に戻った。( ̄(エ) ̄)様が眠そうな目をして待っていてくれた。私は麻酔が効いて、余裕の笑顔。
8:00 【朝食】 前日の昼食を最後に、何も口にしていなかった。体力消耗が激しかったので、とにかく食べた。少し生き返ったかな。
8:30
【分娩室移動】
いきみたいっ!!!と、今まで一番思った。
例えるなら、ものすごくウ○チがしたくて、そこまで出かかっているというカンジ。
ナースコールをすると、すぐに分娩室に車椅子で運ばれた。再び分娩台に上がる。いよいよだっ。
Bついに本番
8:40 助産師さんに「いきんでいいよ〜」と軽く言われた。( ̄△ ̄;)エッ・・・? "いきむ"っていざとなるとどうやったらいいかわからないよ。
っていうか、ウ○チも一緒に出そうなんだけどっ!! 「便も出ちゃっていいんですか・・・?」って聞いてみたら、「もー全部出しちゃって。」と言われました。まぁ、浣腸やってるからたくさんは出ないんだろうけれど。

とりあえず「うぅぅぅ〜ん!」とやってみた。 そしたら助産師さんに「むやみにいきんじゃダメっ!」って怒られました。私は無痛分娩の処置をしていて陣痛の波が弱いので、いきむタイミングがわからないんです。
9:00 相変わらずうまくいきめない。助産師さんが産道を指でグイグイ広げて伸ばしている。そんなに伸ばしたら裂けちゃうよ〜!
あまりにも私がヘタなので、助産師さんが私のお腹の上に体重をかけてきて押し出そうとした。容赦なくグリグリ押すので、痛みのあまりギャーと叫んでしまった。
9:20 やっと( ̄(エ) ̄)様の立会いが許されて、分娩室に入ってきた。私の股の間から、もうコグマの頭が見え隠れしていたらしい。
私自身はお産がどのくらい進んでいるのか自分ではわからなかった。おまけに前日からの陣痛で疲れきっていたためもうがんばる気力がなかった
9:35 もーヤダ、もーヤダ。早く終わってほしいとばかり考えていた。既に頭は出ていたらしい。
院長先生が入ってきた。「そんなんじゃダメでしょ〜」と言いながら、腕に全体重をかけてきて私のお腹をグリグリ押した。 あまりにもビックリ&痛くて、再び私はぎゃーーーー!!!と叫んでしまった。殺されるかと思った!!!
しかし、さすがは院長。その瞬間、コグマの全身がすぽーーん!と出てきた。
9:39  コグマが誕生しました!!

私は苦しみから解放されて、一気に気が抜けた。
スタッフがへその緒を切って、私のお腹の上にコグマを乗せてくれた。達成感・安堵感・感動が一気に来て、涙が止まらない。言葉にならなくてヒィヒィ泣き笑い。
っていうか、唇が( ̄(エ) ̄)様にそっくりで笑っちゃったんだけどっ!
9:45 コグマは新生児室へ測定の為に移動。3340グラム、51センチの立派な男の子!
私は胎盤を出し、会陰縫合。えっ、いつアソコ切ったの?無痛分娩だったから気づかなかったのかな?
処置が全て終わると、母体の経過を見るためにそのまま分娩台で2時間安静。私は疲れ果てたのと、陣痛でニ晩眠っていなかったので、あっという間に眠ってしまった。
C出産を終えて
 この1年を通して、教訓になった事が2つあります。
@ 7/9に受精すると、出産予定日が3/30になる
学年が変わる境目だったのでドキドキしました。せっかく不妊治療を受けるなら、今度はもっと計画的に行こうと思います。タブン冬生まれを狙うんだろうな〜。
A 次はぜひ最初から無痛分娩で!
結局、前駆陣痛から出産まで40時間近くかかりました。もう長い陣痛はこりごりです。2人目は初産の人より早く産まれる傾向にあるけれど、それでもイヤーーー!それに「無痛分娩」って聞こえはいいけれど、 それでも痛いし、いきむのが大変なんですよ。全然ラクではないんだから。

  何だかんだ言っても、元気に産まれてきてくれると痛みなんか忘れてしまいます。育児の悩みはあるけれど、今は毎日が幸せです。自宅でも実家でも家族の笑顔が耐えません。
 不妊治療も頑張ってよかったです。加藤レディースクリニックには私達の受精卵がまだ1つ冷凍保存されています。時期を見て、お迎えに行きたいと思っています。

(記 平成18年5月16日)